もっと教えて!ドラえもん
寒さの厳しい環境(かんきょう)で生き延びるため、人類は昔からたくさんの工夫を凝(こ)らしてきた。火で暖を取るようになったころから、電気やガスを使うようになった現在、そして未来の暖房(だんぼう)はどうなるか見てみよう。
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暖房の歴史は、人類が火を利用したときから始まった。暖を取るだけでなく、外敵から身を守り、暗闇(くらやみ)を照らすことのできる火は、人類にとって欠かせないものになったんだ。
古代ローマにはすでにハイポコーストという床暖房(ゆかだんぼう)があった。薪(まき)を燃やして暖めた空気を床下に巡(めぐ)らせる仕組みで、公共浴場などで使われた。朝鮮(ちょうせん)半島でも、炊事場(すいじば)のかまどの排気(はいき)を利用した床暖房のオンドルが普及(ふきゅう)したよ。
17世紀ごろになると、イギリスでは燃料のために木を切りすぎて森林資源が枯渇(こかつ)するようになり、代わりに石炭が注目された。18世紀の産業革命で蒸気機関のエネルギー源になった石炭は、暖炉(だんろ)やストーブにも広く使われたんだよ。
20世紀に入ると、電気を使…