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旧奥州街道沿いにある新塚一里塚=2024年5月6日午後0時12分、盛岡市芋田、小幡淳一撮影
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 趣味のランニングで東北各地を走っていると、時々、こんもりした小山に遭遇する。大型店の前や、田舎道でドンと出現することがある。道路の左右にあったり、頂上に松などが生えたりしているものも。これは何?

 正体は400年以上前に江戸幕府が全国の街道に設けた「一里塚」。4キロごとに築いた道しるべだ。幕府が各藩に提出を命じた国絵図にも位置が記されている。

 原則として道の両側に五間(約9メートル)四方の塚を築き、約3メートルの頂上には松や杉などを植えていた。首都圏ではまず見かけないが、東北地方、特に岩手県は道路整備や開発などを逃れ、多く残っている。国や県の文化財指定も多い。

 盛岡市松園の星川龍司さん(83)は約10年かかって県内の一里塚を丹念に回り、調べ上げた。未確認もあるが、その数は100カ所を超えた。

 中には道が廃れ、山中に放置…

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