ダン・デイビスさん(左)=2024年7月4日、英ジリンガム、藤原学思撮影
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 英国で14年間政権を担ってきた保守党に、明確な「ノー」が突きつけられた。総選挙投開票日の4日、投票先と理由を有権者に聞いた。

 「この国の現状にうんざりしている。変化が必要です」。スーパーに勤めるモニカ・アトキンソンさん(52)は南東部ジリンガムで、労働党に投票したと明かした。

 「何もかもおかしくなっている。教育もインフラも。こんな国ではなかった。政治家は『普通の人たち』を気にかけていない」

 1979年の総選挙以来、ジリンガムで勝った党が英国全体で第1党になってきた。労働党のスターマー党首が今回の選挙戦をスタートさせた場所でもある。そんな町で聞かれたのは「保守党への疲労感」と、「政治への不信感」だった。

 労働党に投票した公立病院勤…

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