絵本作家いわさきちひろ(1918~74)の没後50年に合わせた展覧会「こどものみなさまへ みんな なかまよ」が長野県松川村の安曇野ちひろ美術館で開かれている。戦争を体験していない世代にも平和について考えてもらおうと、多くの問いを投げかける。9月1日まで。
「へんなくつ」「らんぼうな いぬ」
会場の一つで表現されているのが、絵本「となりに きた こ」の世界だ。登場する女の子は隣家に引っ越してきた男の子とすぐに仲良くなれないが、飼い犬が先に仲良くなる。「得体のしれない存在と葛藤しながら仲良くなる体験は、子どもたちが等身大で平和を考えるきっかけになるのでは」。展覧会のディレクターを務めたアートユニット・plaplaxの近森基さん(53)は話す。
会場に掲げられた50ほどの問い
同館とちひろ美術館・東京(…