大柴真紀さん(前列中央)が会長を務めた将監西小PTAの本部役員たち。5年ぶりに復活した体育祭では、保護者参加の「借り物競走」が行われた=2024年6月1日、仙台市、大柴さん提供

 うっかり会長になってしまった――。仙台市に住む女性は昨年、読者とSNSで双方向にやりとりする「#ニュース4U」取材班に、小学校のPTA会長になったことを知らせてくれました。会長になって1年。「思ったことを言い合えるPTA」をめざした活動を振り返りました。

重苦しい空気、沈黙を破ったのは

 昨年の春、仙台市泉区の将監(しょうげん)西小に、新たにPTAの本部役員となった6人が集まった。

 議題は新体制の役職決め。誰が会長を引き受けるのか。「しゃべったら負け」と言わんばかりの重苦しい空気が教室に流れた。

 沈黙を破ったのは、3人の子どもがこの学校に通う大柴真紀さん(44)だった。

 「大変さを比べることはできないけれど、話せる範囲で自分のことを話してみませんか」

 そう切り出すと、それぞれが…

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