【動画】青森・三沢の在日米軍が、F16戦闘機による訓練を公開した=鵜沼照都撮影

基地内の格納庫で公開された爆弾に誘導装置を取り付ける訓練は、二つの飛行隊による競争形式。米軍関係者や家族、自衛隊員らが招かれた=2024年9月13日午前9時11分、青森県の米軍三沢基地、鵜沼照都撮影

 青森県三沢市と六ケ所村にまたがる三沢対地射爆撃場で13日、米軍三沢基地がF16戦闘機による爆撃や機銃掃射の訓練を公開した。

 日頃の任務や訓練への理解を深めてもらおうと、米軍の家族や関係者、自衛隊員や地域住民らを基地内や射爆場へ招く秋の恒例イベント「レンジ・デー」の一環。基地内の小学校の児童や家族、陸・海・空の自衛隊員ら約600人が訪れた。

 まずは、基地内の格納庫で、爆弾に誘導装置を取り付ける訓練や、爆弾やミサイルを戦闘機の主翼下に取り付ける訓練を公開。誘導装置の取り付けでは、2チームに分かれ、スピードを競った。会場では部隊のワッペンやTシャツなども売られていた。

 F16戦闘機による爆撃と機銃掃射の訓練では、三沢基地に所属する米軍第35戦闘航空団の第14、第13の各飛行隊から4機ずつのF16が次々と射爆場上空に飛来し、500ポンド模擬弾を1発ずつ2回投下。その後、20ミリバルカン砲による対地攻撃の機銃掃射も2回、実演した。

 射爆場にある丘の上で訓練を見ていた子どもたちは、甲高い金属音を響かせながら戦闘機が向かってくる度に、歓声を上げたり、手を振ったりしていた。

 第14飛行隊と第13飛行隊の訓練の合間には、航空自衛隊三沢基地所属のF35戦闘機2機が射爆場の上空を通過、日米の連携ぶりもアピールした。

 三沢対地射爆撃場は広さ約766ヘクタール。1969年から米軍と航空自衛隊が共同で利用している。本州で唯一、対地射爆撃訓練ができる施設となっている。(鵜沼照都)

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