9月6日に先行まちびらきしたJR大阪駅北側の再開発地区「グラングリーン大阪(うめきた2期)」には、公園や商業施設だけでなく、「新しい文化装置」と位置づけられる施設も誕生した。この春には、近くに新たな劇場もオープン。梅田エリアは、大阪の新たな文化拠点になれるか。
ガラス張りのビルの階段を下りると、コンクリート壁に囲まれた空間が現れる。グラングリーン大阪の中央部にある「VS.(ヴイエス)」と名付けられた展示空間(スタジオ)だ。ビジョンを実現するためのステーションやスタジオ、「対比」といった意味をもつ。
建物は三つに分かれるが、空間の大部分は地下にあり、延べ約1400平方メートル。天井高15メートルの展示施設もある。運営するVS.共同事業体の野村卓也副代表によると、かつて貨物駅だった立地にヒントを得て、人や物が集まることで変化や革新が生まれ、社会に出ていく「文化装置」をめざすという。
オープンにあわせ、アーティ…