探検家で医師の関野吉晴さん(75)=東京都国分寺市=が初監督を務めたドキュメンタリー映画「うんこと死体の復権」が、3日から東京都中野区の「ポレポレ東中野」で上映される。忌み嫌われがちな生き物の排泄(はいせつ)物や死骸、それに群がる虫たち――。そのリアルな様子から、生命の循環や自然との共生とは何かを問いかける作品だ。
映画は三つの話から構成されている。最初の主人公は、茨城県桜川市の自宅近くに購入した山林で約50年、野糞(のぐそ)をし続ける写真家の男性だ。
土に埋めたうんこはコガネムシやウジ、菌類などが食べたり分解したりして、土にかえる。半世紀がたち、山林の植生はすっかり豊かになったという。
次に登場するのは、保全生態…