「世界の絵本・作家 総覧」という本が発売された。世界80カ国、900人超の絵本の作家とその作品を網羅した1240ページ、重さ約3キロにもなる大作。愛知県大府市の図書館とボランティアグループが市民講座用に調べ尽くして作った冊子が東京の出版社の目に留まり、世に出ることに。さながら「絵本大事典」だ。
本は欧州や北米、中南米、中東を含むアジア、アフリカの絵本作家を取り上げている。各国、各地域の絵本の出版事情、歴史に触れた上で、輩出した各作者の一代記、日本で邦訳出版された本も含め、作品一覧を記している。
漏れなく、細かく、徹底的に
元になったのは、愛知県大府市の「おおぶ文化交流の杜(もり)図書館」の児童サービス責任者、眞静代さん(51)と同館ボランティアグループO.L.Vが作った市民講座用の冊子だ。
O.L.Vは会員20人ほど…