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あなたの職場にも「大課長」がいる?

 会社組織のなかで部長、本部長、局長などに昇進しても、マインドと振る舞いは課長のまま――。そんな会社のエライ人を「大課長」と呼び、引き起こす問題を「大課長問題」と呼ぶそうです。経営コンサルティング会社・リデザインワーク(東京)の林宏昌CEO(43)は「日本の多くの会社に存在し、企業の成長力をそいでいる」と言います。話を聞きました。

――「大課長」とは?

 10年ほど前から、人事コンサル業界で使われ始めました。課長と同じような仕事をしている部長や本部長らを指します。

 課長は月や四半期の目標など短期的な目標に責任を負い、部長以上は年間計画などの中長期の目標を考え、責任を担う立場。それが部長以上になっても短期成果に目線が寄り、ひたすら口をはさみます。

 「今月の数字ばかり気にする」「各論に口を出してくる」「人材育成に手がまわっていない」。そうささやかれる部長以上がいたら、それが大課長です。

――聞くだけでめんどくさい人…

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