神戸学院大栄養学部は六甲バター(本社・神戸市中央区)と協力し、同社のチーズ製品を活用した「マラソンレシピ」を発表しています。3年生が地元の食材を生かし、今年考案したメニューの一部を紹介します。神戸マラソンに今年初挑戦する内富蘭助教(28)には、ランナーに役立つ栄養のポイントを聞きました。(料理の写真は六甲バター提供)
チーズたこおにぎり
明石のたこと枝豆が入り食べ応え十分。しょうががアクセントとなり、おいしさを引き立てています。鉄分を多く含んだチーズを使っています。枝豆はビタミンB1、B2を多く含み、糖質や脂質からエネルギーを効果的に生み出してくれます。
さっぱりレモンのクリームサンド
手早く糖質を補給できる一品です。蜂蜜に漬けたレモンと六甲バターの「チーズデザート」をあわせているので、甘さがすっきりしています。レモンのクエン酸は運動後の疲労感を軽減する作用があり、香りはリラックス効果が期待できます。
長芋とチーズのとろシャキ焼き
白ネギのシャキシャキ、すり下ろした長芋のトロッ。両方の食感を生かし、チーズの上にみそをぬって香ばしく焼き上げました。仕上げに神戸特産ののりをちらします。練習で疲れて食欲がない時でも、ごはんが進むこと間違いなしです。
たまねぎとちりめんじゃこのチーズチヂミ
神戸牛入りのチーズ、明石のちりめんじゃこ、淡路のたまねぎと、兵庫の魅力を詰め込んだチヂミです。カルシウムもたっぷりとれ、ランナーに大切な丈夫な骨づくりをサポートします。お好みで卵を入れるなど、アレンジしやすいのも特長です。
今年考案された「マラソンレシピ」は六甲バターのホームページで紹介されています。材料や作り方も詳しく載っています。QRコードからご覧いただけます。
ランナーにいい食事 助教の内富蘭さんが紹介
ランナーの身体づくりで欠かせないのは、たんぱく質です。練習後30分以内に良質なたんぱく質をとることで、パフォーマンス向上が期待できます。一般的に体重1キロあたり一日1・2~1・7グラムのたんぱく質をとることが望ましいとされています。どの食品にどのくらいたんぱく質が含まれているかは、スマホなどで簡単に検索できます。まずは調べ、意識する。それだけで走りが変わる可能性があります。レース3日前ほどからは炭水化物を多めにとって、筋肉にエネルギー源を蓄える方法も有効です。
大事なのは楽しんで続けることです。食事でストレスをためたらもったいない。お菓子やアルコールも無理に制限せず適度に楽しむのがよいです。運動嫌いだった私も、神戸マラソンの出場が決まったことをきっかけに7月から走り始め、ランニングの魅力を知りました。参加者のみなさん、ぜひ一緒に頑張りましょう!