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入学式の後、第一寺島小の新入生には千田川親方や木瀬部屋の力士からランドセルカバーが手渡された=2024年4月10日午後2時13分、 東京都墨田区東向島1丁目、佐野楓撮影
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 東京都墨田区内の小学校で10日、入学式が行われた。区内に国技館がある日本相撲協会が、交通安全を目的に、新入生約1800人にランドセルカバーを贈った。

 第一寺島小では新入生55人が入学。式が終わった後、児童らは校庭で待ち構えていた元徳勝龍の千田川親方と、親方と同じ木瀬部屋に所属する幕下と序二段の力士の計3人からランドセルカバーを手渡された。

 コロナ禍だった2020年春から協会が始めた取り組みで、力士による手渡しでの配布は昨年に続き2回目。カバーを受け取った新入生の平岡奈留さん(6)は「お相撲さんがとても大きくてドキドキした。学校ではお勉強を頑張りたい」。千田川親方は「墨田区ならではの取り組み。もらった子どもたちが相撲にも少しでも興味を持ってくれたら」と話した。

 区内の小学校は例年、始業式と入学式が同日だったが、教員の負担軽減などのため、今年度から入学式を2日遅らせた。

 同校の高橋誠人校長は「例年は教員が準備に追われ慌ただしかったが、日程変更で児童との出会いの時間を大事に過ごし、新入生を温かく迎えることができた。ほかの区にも広がってほしい」と話した。(佐野楓)

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