絵本を販売している草加せんべいの販売店「大馬屋」で原画を手にする新井由木子さん(中央)と、こども応援ネットワークPineの関根共子さん(左)、片山侑香里さん(右)=2025年6月4日午後0時2分、埼玉県草加市高砂2丁目、宮島昌英撮影

 おばけがたどり着いたのは、子ども食堂だった――。埼玉県草加市のデザイナー新井由木子さん(57)が、子ども食堂を応援する絵本を出版した。売り上げの半分は、食堂運営などをする団体の活動資金にあてる。新井さんは「絵本を通じ、子どもを応援する大人がいることや、いろんな子どもがいることに気付いてほしい」と話している。

 絵本は「だれでものいえへ」。独りぼっちだったおばけの子どもが、たくさんの子どもたちと合流して、こども食堂に到着する物語だ。

 新井さんは文芸春秋や小説新潮などで連載小説の挿絵を描く仕事を続けてきた。2016年からは草加市内で個人書店「ペレカスブック」を始め、市の「草加せんべい公式map」の作製も手掛けた。

 23年の暮れ、子ども食堂運…

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