幼少期の源義経が学問や武芸を磨いた鞍馬寺は、京都市北部の霊山・鞍馬山の中腹にある。叡山電鉄の鞍馬駅から本殿までの参道は急峻(きゅうしゅん)な坂で、まるで「修行道」のようだ。

尾根筋を走るケーブルカー。周りの山々が広く見渡せる=2024年4月16日午後2時21分、京都市左京区、新井義顕撮影

【撮影ワンポイント】鞍馬寺のケーブルカー

山門駅と、多宝塔駅の間はわずか200メートルほど。義経も修行したという山の厳しさと、路線の短さを表現しようと、まずは山門駅から見上げるような構図を考えた。しかし、山頂の多宝塔駅から見下ろすと、ケーブルカーの後ろに山並みが広がり圧倒された。少しスローシャッターで撮影し、被写体が動いている感じを表現した。(新井義顕)

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 助けてくれるのが、日本で最も短いケーブルカーの鉄道路線という「鞍馬山鋼索鉄道」。山門の少し上にある山門駅で、義経の幼名にちなんだ車両「牛若号」が待っていてくれる。

 行程は207メートル。傾斜27度の急勾配をぐんぐんのぼる。

 車内には「深呼吸をして、す…

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