子どもたちに手を振るドダンムラゲー・ディルシャーン・アカランカさん(中央)=2025年7月11日午前10時21分、三重県亀山市みどり町、安田琢典撮影

 幼い頃にあこがれた日本に来て、警察官の優しさに触れた。就職も夢見たものの日本では国籍条項のため警察官になれない。それなら――。

 スリランカ出身の四日市大学総合政策学部4年のドダンムラゲー・ディルシャーン・アカランカさん(30)は、三重県警のボランティアの一員として子どもたちに防犯の大切さを伝える役目を担っている。

 「道路に飛び出てはいけません」「人が嫌がることをしてはいけません」「壁に落書きをしてはいけません」

 今月11日、三重県亀山市立井田川幼稚園。3歳から5歳の子どもたち約40人を前に、ドダンムラゲーさんが、やや緊張した面持ちで紙芝居を読んだ。

 「若樫(わかがし)サポーター」と名付けられた県警のボランティアの一員で、ほかの学生や県警少年課の駒田健志課長補佐と園児にやってはいけないことや危険なことを伝えた。

「子どもたちの心に…」幼稚園も期待

 ドダンムラゲーさんは、ゆっ…

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