南日本新聞社の五反田和美記者(写真左)と赤間早也香記者=鹿児島市、大貫聡子撮影

 昼休みや就業前に同僚らに茶を入れる「お茶くみ」、男性用を含む職場のトイレ掃除。そんな職場のルーティンが、女性にだけ課される「仕事」になっている。業務内容は同じなのに、結婚すると、女性だけがなぜか手当を削られる――。

 2020年の国際女性デー(3月8日)から特集を組み「平等ですか?」と問いかけてきた南日本新聞(鹿児島市)。2年前に展開した「働く」編には、これまでにない大きな反響が寄せられた。

 鹿児島県内の企業で働く約2千人を対象にしたアンケートや取材から、性別による待遇格差や不当な役割分担意識が根強く残る実態が浮かび上がった。

 取材の中心を担ったのが、五反田和美さん(35)だ。現在は広告営業部に所属するが、一連のジェンダー特集を立ち上げた赤間早也香さん(42)とともに、21年から取り組んできた。

 五反田さんは、十数年のキャ…

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