自らプロデュースした「深夜寄席」でトリを務める桂二葉=大阪市北区の天満天神繁昌亭

 大阪・天満天神繁昌亭で毎月最終金曜の夜に、落語家の桂二葉がプロデュースする「深夜寄席」が始まった。若手中心に4人が出演する。常連に加え、昼の定席や夜の公演に来られない、若い観客にも来てもらうのが主な狙いだ。チラシはグラフィックデザイナーの三重野龍が手がけ、繁華街の飲食店などに張っている。

 初めて落語を聴いたとき「かっこええもん見つけた」と思った二葉。特別なものを知っている感覚を、若者にも持ってもらいたいという。

 手っ取り早く物語の内容を知り、感動したがる時代だが、「時代に合わす必要もない。古典落語の世界は平和な、のんびりしたもの。面白くないところが5分も続くところに良さがある」と話芸の魅力を信じる。

 寄席の出番が少ない若手に…

共有
Exit mobile version