【楽問（がくもん）のススメ】
学校、趣味、学び直し……。「学ぶ」「教える」の現場にいる方に取り組みや魅力を聞きます。今回は、美容ボランティアに取り組む認定NPO法人「プラチナ美容塾」の伊藤文子さんです。
プラチナのようにいつまでも輝く人生を過ごしてほしい――。そんな思いで、高齢者への美容ボランティア活動をしてきた認定NPO法人「プラチナ美容塾」は、7月で10周年を迎えました。
「学ぶ」「活（い）かす」「つながる」のサイクルを回すことがミッションです。プロの技術と知識を持つ講師から美容の基礎を学び、学んだスキルをボランティア活動に生かしてもらう。メイクやハンドケア、ネイルなどを行う高齢者施設の訪問活動は、年100回を超え、依頼は増えています。
私自身の後悔が活動を始めたきっかけです。化粧品会社を60歳で定年退職した年に、母を亡くしました。地域活動で忙しくしていた私は病床に付き添えず、母に死に化粧を施した時、「亡くなってからでは遅い」と悔やみました。
初めて見た福祉の現場「好きなことで喜んでもらえるなら」
この頃、明治学院大（東京都…
