立憲民主党の小川淳也幹事長=2025年5月20日、東京・永田町

 立憲民主党で7月の参院選での伸び悩みを受け、執行部の責任論がくすぶり続けている。野田佳彦代表の交代論は噴出していないが、選挙実務を担った小川淳也幹事長や大串博志代表代行には特に厳しい目が向く。野田氏は今月末をメドに判断を迫られそうだ。

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 立憲は参院選で与党過半数割れの目標を達成した一方、党としては議席を増やせず、比例票では国民民主党や参政党に抜かれて野党第3位に沈んだ。野党第2党の日本維新の会も目標議席を超えたが伸びを欠き、吉村洋文代表(大阪府知事)は「党の顔」として続投を決めたが、ほかの執行部メンバーは任を降りた。

 立憲内も似た構図があり、首相経験者の野田代表は「政権交代の最終カード」と党内で目されてきた。代表交代論は表面化しない一方で、1日の両院議員懇談会では「けじめをつけるべきだ」「人事の刷新を」との厳しい声が上がった。発言者は名指しこそ避けたものの、小川氏や大串氏に向けた言葉だとの受け止めが広がる。

人事に踏み切らなければ「野田おろし」?

 党内では執行部に距離を置く…

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