京都・大阪・奈良3府県にまたがる関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)を訪問する海外の視察団が、今年度に入って急増している。大阪・関西万博とセットで訪れており、目的は都市開発や情報通信技術などさまざまだ。期待していた「万博効果」の表れで、学研都市関係者は次のステップに向けて確かな手応えを感じている。
学研都市の都市基盤整備や情報発信、立地促進などを担う関西文化学術研究都市推進機構によると、視察団の多くは万博のナショナルデーに合わせて来日し、研究機関が集積する京都府精華町まで大阪からバス(片道約1時間)で訪れる。各国の大使館や日本貿易振興機構(JETRO)、経済産業省を通じた視察申し込みが多いという。
2024年度に学研都市を訪れた海外視察団は13件で計124人。これに対して、今年度は7月末までにイギリスや中国など7件で計162人が訪れた。
8~9月も、イギリスのイノベーション中心地・テムズバレーの商工会議所(約20人)、ブラジルの別の団体(約50人)など3件の予定が決まっている。一方、日程調整などの問題で視察が実現しなかった訪問団も、これまでに7件あった。
「直接見てもらえばインパクトになる」
5月22日に、精華町の国際…