大相撲夏場所(東京・国技館)は2日目の12日、横綱、2大関が安泰だった。豊昇龍は鋭い出足で若元春を退け2連勝。綱とりに挑む大の里も、高安をはわせて無敗を守った。琴桜は阿炎の攻めをしのいで初白星。関脇大栄翔、新入幕の栃大海らも白星を重ねた。三役に返り咲いた高安は2連敗。
- (ひと)豊昇龍智勝さん 大相撲で74代横綱に昇進した
先場所苦戦を強いられた若元春が相手でも、豊昇龍は臆さなかった。鋭い立ち合いから、もろ差しに。足を止めず、勢いのままに寄り倒した。
「考えた通りの相撲が取れた。ちゃんと稽古しているからね」。その姿と言葉からは、キレと自信を取り戻しつつあるように見える。
新横綱だった先場所は、場所前から痛めていた右ひじの状態が悪化し、中盤戦で連敗。休場を余儀なくされた。「何があっても休場しない」と語って臨んだのに、だ。
師匠の立浪親方(元小結旭豊…