人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(こち亀)の世界観が楽しめる観光施設「こち亀記念館」が22日、作品の舞台である東京都葛飾区亀有に開館した。こち亀の記念館が作られるのは初めて。地域を盛り上げる新たな観光地の誕生に、地元住民は期待をふくらませている。
この日は開館記念式典が行われ、原作者の秋本治さんや、こち亀ファンのお笑いコンビ「麒麟(きりん)」の川島明さんらが登壇。秋本さんは「まさに両さんにぴったりな『派出所』。こち亀を見て育った人に、本当に愛情を込めて作っていただいた。何度見ても楽しめると思う」と喜びを口にした。
こち亀の世界に「没入」 地元・亀有を紹介する展示も
記念館はJR亀有駅から徒歩3分の5階建て施設。館内には全201巻の漫画から厳選された複製原画のギャラリー(展示室)や、こち亀の名場面を再現した体験型のゲームコーナーがある。漫画に登場した小ネタも各所にちりばめられている。
こち亀の世界に没入できるよう、「ストーリー」仕立てで館内を巡るのも特徴のひとつだ。
1階入り口には、こち亀の漫画の舞台である「派出所」が再現されている。展示は、この派出所の上に自分の記念館を作った「両さん」こと主人公の警察官・両津勘吉が逃げ出した場面からスタート。両さんの勝手を知って激怒した大原部長に頼まれ、来館者が両さんを追いかけながら展示を見ていくという設定になっている。
展示の終盤には、地元・亀有の歴史や風景を紹介するコーナーも。施設全体をひとつのストーリーでつなぎ、亀有のまちを紹介することで、来館者をこち亀の世界から亀有のまちへ誘う流れをつくるねらいだ。
開館に先立って13日に行わ…