【岩手】いじめや友人関係、家庭問題など、不安を抱えるこどもたちが気軽に相談できる専用窓口が盛岡市に誕生した。1日に市保健所1階でスタートした「こども相談室」。こどものSOSを見逃さないよう、公認心理師や社会福祉士の資格を持つ職員らが相談にあたる。
分散していた相談窓口を一本化し、対象をこどもに絞った。常勤スタッフは元教員を含めた4人態勢。嘱託で弁護士もメンバーに加わった。
こどもたちが気軽に相談できるようにハードルを低くしていくか、今も知恵を絞り合っている。当面は電話とメールで相談を受けるが、SNSの活用も検討中という。
盛岡市の小中学校のいじめ認知件数は右肩上がりで、2018年度は1434件だったが、22年度は2291件に増えた。
こども相談室の畠山知之室長は「こどもの悩みに寄り添って、少しでも早く解決に導けるようにしたい。必要に応じて学校や家庭とも連携するが、秘密はしっかり守る。まずは困ったときに駆け込める相談室の存在を広く知ってもらいたい」と話した。
相談室は電話(019・613・7520)、メール([email protected])。(佐藤善一)