マコンブ=北海道函館市沿岸、秋田晋吾・北海道大助教提供

 食用に流通するコンブの産地がどこなのか、高い精度で判定できる新たな手法を、北海道大学などの研究チームが開発した。新型コロナウイルスの検査にも使われるPCR法を応用したもので、原産地をめぐる虚偽表示の防止などに役立てたいという。

 新たな手法を開発したのは、北大大学院の地崎賢汰さん(修士課程2年)と秋田晋吾助教、藤田大介・元東京海洋大准教授らの研究チーム。マコンブと、その変種であるオニコンブ、リシリコンブ、ホソメコンブを分析の対象にした。

 研究チームは2022年から23年にかけて、北海道、青森、岩手、宮城、福島、茨城の6道県で計483株のコンブを採集して分析を行った。

 その結果、コンブのミトコン…

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