仕事を依頼される際に、報酬額を知らされる割合は、半数以下にとどまる――。舞台や音楽、テレビなどの実演家やスタッフの労働実態についての調査結果を、日本芸能実演家団体協議会(芸団協)が公表した。昨年11月に施行された「フリーランス法」で、フリーランスへ仕事を依頼する際には報酬額など業務の詳細を知らせることが義務づけられたが、調査では、事前に報酬額を知らされたと答えた人の割合は半数以下にとどまった。新法が浸透していない現状が浮き彫りになった。
調査は5年に1度、芸団協がおこなっている。今回は今年3~4月にインターネット調査をおこない、実演家とスタッフ計1569人から回答があった。
このうち、事前に報酬額が示された人の割合は、実演家の49.1%、スタッフの48.2%だった。
業界内の密な人間関係 「いつも通りね」の慣行
12日にあった記者懇談会で…