2027年の半萬燈(はんまんとう)祭を前に、菅原道真をまつる北野天満宮(京都市上京区)で15日、丸形としては日本最大級の提灯(ちょうちん)の奉納・献灯式があった。提灯の大きさは高さ2・1メートル、直径1・8メートル、重さ約10キロ。楼門からつり下げられると、参拝者の頭に届きそうなくらいの大きさだ。
提灯を奉納したのは、京都創業の大丸京都店(みせ)(京都市下京区)。山崎敏子店長ら約20人が参列し、除幕のあと、おはらいを行った。同店は約70年前にも奉納しており、先人の思いを引き継いで、今回のデザインも当時の「大丸」のロゴを使ったという。山崎店長は「訪れるたくさんの人に、温かいともしびをともせるように願っています」とあいさつした。
提灯は和紙と竹で作られており、奥川提灯店の職人が3人がかりで、3カ月かけて製作した。北野天満宮では、道真の没後50年ごとに大萬燈(おおまんとう)祭を、その間の25年ごとに半萬燈祭をしている。境内にはすでに約3000個の提灯が奉納されているが、まだ申し込みが多くあるという。