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韓国風の建物が印象的な「道の駅とざわ高麗館」=2025年4月23日、山形県戸沢村、渡部耕平撮影

道の駅 とざわ高麗館

 まるで韓国の宮殿のようだ。赤い柱、白い壁、漆黒の瓦。山形県戸沢村の「道の駅とざわ高麗館」の前に立つと、異国に紛れ込んだような外観に驚かされる。「なんでここに韓国の建物が?」と、首をひねる観光客もいる。

 いきさつは40年ほど前にさかのぼる。1980年代、村の青年たちが農業を通じて韓国の人たちと交流を始めた。それをきっかけに、村が地元の男性と韓国の女性との出会いを仲介するようになり、村内で国際結婚が増えた。

 97年、村は日韓親善の拠点として地域の活性化にも役立てようと、約10億円を投じて「高麗館」を建設した。

 数年後、韓流ブームが起きる…

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