ごま油などの販売でカルテルを結んだとして、公正取引委員会は14日、食用油メーカーのかどや製油(東京都品川区)と竹本油脂(愛知県蒲郡市)の独占禁止法違反(不当な取引制限)を認定し、両社に排除措置命令を出した。
- 「予約入り、単価は強気で」ホテルカルテル疑い、交わされた情報とは
かどやには計2198万円の課徴金納付命令も出した。竹本は課徴金減免制度(リーニエンシー)に基づき調査開始前に違反を申告するなどし、支払いを免れた。
公取委の発表によると、両社の営業担当者は2022年10月ごろから面談や電話で情報を交換し、遅くとも23年4~9月ごろまでに、食品メーカー大手3社向けのごま油などの販売価格を、協調して引き上げることで合意。その後、実際に価格を引き上げたという。
高騰してきたごま油の価格
販売先の食品メーカーはエス…