黙禱する出席者=2025年3月11日午後2時46分、岩手県久慈市川崎町、小幡淳一撮影

 岩手県久慈市では11日、市文化会館で「東日本大震災復興祈念式~3.11を忘れない~」が開かれた。市民ら約190人が出席し、あいさつした遠藤譲一市長は「地震災害は発生の予見は難しく、規模によっては甚大な被害に見舞われる。自助、共助、公助の連係と防災意識の向上が必要」と訴えた。

 魚に詳しいタレントのさかなクンは来賓で登壇し、応援団長を務める同市の地下水族科学館「もぐらんぴあ」が被災した当時のつらい思い出を振り返り、「久慈は心のふるさと。いつもサケのようにまた戻ってくる気持ち」と語った。さらに大船渡市の山林火災や能登半島地震に触れ、「地球も生きている。時には大きな力も起きることを意識しながら備えていきましょう」と呼びかけた。

 式では町内会など6団体に対し、自主防災組織の認定書を授与。午後2時46分に黙禱(もくとう)し、失われた命に思いをはせた。

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