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さっぽろ雪まつりに向け、市民雪像の制作が進んでいる=2025年1月29日、札幌市中央区

 さっぽろ雪まつりの開幕が近づく29日、市民グループによる雪像の制作が始まった。実行委員会によると、話題の人物や人気キャラクター、北海道ゆかりの動物など、多彩なテーマの作品が並ぶ見込みという。

 「気温が高いと、雪がやわらかくて作業的には楽だけど……」

 大通2丁目会場で作業していたキャリア20年以上のベテラン・鈴木博詞さんは暖冬の影響を語った。気温が下がって凍らなければ完成しないパーツがあるほか、壊れやすくなるなどの懸念もあるといい、「まつり期間の1週間以上、像をきれいに保つための技術力も、よりいっそう問われる」。

 所属する団体「きたきつね」は昨年、大谷翔平選手をテーマにした雪像で人気投票で3位になった。今年も大谷選手の表現に挑む。

 初参加の北海道大学群馬県人会・林遼人さん(22)は「楽しいですけど、雪がかたくて削るのが本当に大変。腕の負担がやばいです」。ふるさと群馬への愛のもとに結集した同郷の仲間と、地元名物「高崎だるま」を制作する。「世界中の人が集まる雪まつりで、群馬をアピールしたい」と笑顔を見せた。

 市民雪像は大通公園の2丁目と9丁目の2会場で、計80基が制作される。

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