陸上自衛隊が制作する大雪像に使う雪の輸送について、2026年は1基分を「さっぽろ雪まつり実行委員会」が担うという=2023年

 北海道の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」(2月開催)の名物となっている陸上自衛隊制作の大雪像が2027年から1基に減ることが、正式に決まった。10日、札幌市などでつくる実行委員会の会合で報告された。

  • 【初報】さっぽろ雪まつり、陸自が大雪像制作の削減申し入れ 2基から1基へ

 大雪像をめぐっては今年5月、陸上自衛隊第11旅団が、国際情勢の緊迫化や大規模災害の対応などを理由に「制作基数を現状の2基から1基にしたい」と市に申し入れていた。

 メイン会場・大通公園では近年、高さ10メートルを超える大雪像が5基制作されてきた。中でも自衛隊の作品は、スケール感や精緻(せいち)さで高い評価を受けている

 実行委の会合では、まつりの「象徴」ともいえる大雪像5基の維持に向け、北洋銀行(札幌市)が制作協力を検討していることも報告された。現在、制作隊の体制作りや技術継承を目指し、関係者と協議を進めている。

 また、陸自側の負担軽減のため、26年から大雪像1基分の雪輸送を新たに実行委側が引き受けるという。

共有
Exit mobile version