JR東海道線用宗駅の旧駅舎内を見学する児童たち=2025年9月6日、静岡市駿河区用宗城山町、戸村登撮影

 まもなく取り壊しが始まるJR東海道線の用宗駅の旧駅舎周辺で6日、「さよならの夜祭りイベント」が開かれた。市民ボランティアグループ「用宗を楽しくする会」が主催。1936年に建てられた旧駅舎の内部の見学会や、駅前ロータリーでの盆踊りなどを企画し、地元で愛された旧駅舎との別れを惜しんだ。

 用宗駅は今月1日に新駅舎が一部供用開始しており、旧駅舎は9月にも仮囲いで覆われる予定だ。最後の姿を地域の人たちの心に焼き付けてもらおうと、市や町内会、JR東海などの協力を得て、イベントを企画。地元の長田南小学校の子どもたちに旧駅舎の内部を案内したり、新旧の駅舎を背にした駅前ロータリーでの盆踊りを開催したりした。

 企画担当の島直也・静岡市議(47)は「みなさんの心に思い出として残して欲しい」と話した。

 クラウドファンディングで資金を集め旧駅舎をデジタル保存するプロジェクト「HERE AFTER PROJECT with 用宗駅」も6日に始まった。

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