近畿大の辻本典央教授。各地の弁護士会の催しで手錠・腰縄問題について講演している=2024年9月18日午後1時16分、大阪府東大阪市小若江3丁目、華野優気撮影

 法廷で被告の手錠・腰縄姿を見せる現在の運用に、問題はないのか。近畿大学の辻本典央教授(刑事訴訟法)と、中央大の北村泰三・名誉教授(国際人権法)に聞いた。

簡単なことから試行すべき 近畿大・辻本典央教授(刑事訴訟法)

 有罪判決が出ても、裁判が終わるまで罪は確定しない。無罪推定の原則からすれば、裁判の間、被告が犯罪者であるかのような姿を公衆にさらすのは避けるべきだ。

 私自身もこの問題を知るまで…

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