W常陸バーガー=2025年4月17日、茨城県笠間市笠間、羽賀和紀撮影

シン・ご当地グルメ旅

 手に持つとズッシリとした重み。人目をはばからずに大きな口を開けないと食べられない厚み。

 茨城県笠間市の「森の石窯パン屋さん」が昨年の「シン・いばらきメシ総選挙」で挑んだのは、茨城が誇る2大ブランド肉「常陸牛」と「常陸の輝き」(豚肉)をぜいたくに使った「W常陸バーガー」だった。肉好きを魅了する一品だ。

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 「肉そのもののおいしさを味わって欲しかったので、無駄な味付けは極力控えた」と岡部雄一社長(52)。チーズやレタスは挟まず、200グラムの肉だけで勝負した。

 こだわって選んだ常陸牛だったが、ステーキなどでは好まれる「肉汁」の多さが開発の壁となった。肉汁がバンズに染みこむと、ベチャッとした食感になる。それが我慢できなかった。

バンズにこだわり、パン屋の意地

 「サクッとした歯ごたえとフ…

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