「せっかくここまで頑張ってきたのだから」「この講座をとらないで不合格だったら後悔するかも」――。子どもの将来を思うあまり、ともすれば想定外に出費が膨らむ中学受験。塾に加えて、個別指導や家庭教師を利用する家庭もあります。一方で、通信教育や問題集を使い、出費を抑える家庭も。子どもに中学受験をさせた保護者に、どのくらいのお金を使ったのか取材しました。
まなviva!(学び場)
幼い子どもから、人生のベテランまで。日々の暮らしの中に、学びは満ちています。「学ぶ」をとりまく最新事情を伝えます。
昨年、息子が受験した神奈川県の女性は「総額は受験料も含めて450万円くらい」だったという。小3の夏から大手進学塾へ。6年生では個別指導と家庭教師も併用し、1年間で300万円ほどかかった。第1志望はだめだったが、併願校に入学。「予想より大幅増となったが、後悔はない」
一昨年に息子が受験した東京都の女性も「総額420万円。予想よりかなり上振れした」と振り返る。小4の1月から通塾。入試まで約2年しかなかったこともあり、塾は「手厚さ」を重視して選んだが、授業料もトップクラスだった。個別指導や模試代も含めると、入試直前の数カ月は月30万円ほどかかった。想定以上だったが「ここまできたら、やめられない」という思いだったという。
公立中高一貫校も「驚くほどかかった」
今年、息子が受験した都内の…