全国の高校生が俳句の力を競う「第28回俳句甲子園全国大会」が23日に松山市で開幕した。予選リーグ、予選トーナメントを突破した4校が24日の決勝リーグに駒を進めた。
地方大会を勝ち抜いた18チームと、投句審査で選ばれた14チームの32チームが全国大会に臨んだ。4チームずつA~Hの8ブロックに分かれて予選リーグで戦った。
1チーム5人で、大会前に示された兼題の句を準備し、1句ずつ披露し互いの句を批評し合う。審査員5人が、作品とディベートでの議論を評価し勝敗を決める。
予選リーグの兼題「青田」の対戦では、「生命力を感じさせる青田を『水の暗く澄み』と受けた意図は何か」など、一語にこだわった議論が展開された。
同じ学校から複数のチームが参加できるのが俳句甲子園の特徴だ。昨年優勝した名古屋は3チームが全国大会に進んだ。
この日の予選リーグでは、名古屋の2チームがGブロックに入り、同校対決もあった。兼題「心太(ところてん)」で対戦した両チームは、Bチームが披露した「まだ草の匂ふ子へ突く心太」の句で意見を戦わせた。「遊んで来た子どもにみせる優しさや愛情として、『心太』である必要があるのか」というAチームからの問いかけには、「心太がちょうどいい。涼やかな食べ物を突いてあげるという点が大事」と答えていた。
この日は、予選リーグを勝ち抜いた8チームによるトーナメントで、決勝リーグに進む4チームを決めた。24日は敗者復活の2チームを決め、6チームによる決勝リーグと、それを勝ち抜いた2チームによる決勝がある。
23日に決勝リーグ進出を決めたのは以下のチーム。
洛南(京都)▽星野A(埼玉)▽横浜翠嵐▽名古屋B