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玉置妙憂さん

 あなたの頑張りは、誰のため、何のためでしょうか。がんの夫を在宅で看護し、みとった看護師で僧侶の玉置妙憂さんは、自身のその頑張り方に悔いが残っているそうです。様々な人からの相談にも応じる中で感じていることは? 話を聞きました。

看護師だった私 夫のみとりの後悔

 がんの夫を在宅で看護し、2011年にみとりました。もう治療や入院は嫌だと言い張った夫の心に、もっと寄り添うことができたのではないかという悔いがあります。

 訪問看護やヘルパーの方が朝9時に来るから、夫を8時に起こして、シーツを交換し、部屋をきれいにして。私は看護師ですし、面倒見がよく、きちんとしていて、さすがという評価がほしかったのでしょう。間違った頑張りでした。

 夫の死の後、特段の動機があってということではなく、思い立って高野山で修行し、僧侶になりました。今は対面やラジオの人生相談などで、いろいろな方の悩みを聞いています。

 頑張ることはよいことだとい…

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