Smiley face
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真剣な表情でそろばんの練習をする小学1年生の児童=2024年12月19日午後4時3分、東京都北区の高島珠算学校、石平道典撮影
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 生成AI(人工知能)やプログラミングなど、教育現場でも新しい技術やスキルが注目されるなか、昔ながらの「そろばん」が子育て世代から根強く支持されている。令和の時代になぜ、そろばんなのか。

【連載】まなviva!(学び場)

幼い子どもから、人生のベテランまで。日々の暮らしの中に、学びは満ちています。「人生100年」と言われるいま、学びとどう向き合えばいいのでしょうか。「学ぶ」をとりまく喜怒哀楽や最新事情を伝えます。

 東京都北区赤羽のそろばん教室「高島珠算学校」。「よーい、始め!」。スタッフの合図と同時に、パチパチパチ……と一斉にそろばんをはじく音が響く。子どもたちは真剣な表情で次々とかけ算や割り算などを解き、そろばんを使わない読み上げ暗算や、パソコンの画面上に次々と現れる数を計算するフラッシュ暗算にも取り組んだ。

 取材に訪れた昨年12月下旬、午後4時台のクラスでは20人のうち小学1年生が6人、2年生が4人、3年生が5人と低学年の子が多かった。小1の笹本蓮人さん(7)は「難しいけど楽しい」。母親の麗子さん(39)は中学受験を見据え、「計算力などの基礎が身につけば」と期待する。

2015~23年「文化系の習い事」4位キープ

 同校には現在約220人が通…

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