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 スーパーでふと手にした野菜や肉、果物は誰が作り、どのように私たちの手元に届くのか――。日々意識している人は少ないかもしれません。テレビ番組やYouTubeを通して多彩な料理を手際よく作る姿が知られる俳優・速水もこみちさんは食材の生産地や市場も積極的に訪ねてきたといいます。食材の背景を知る大切さや、食への思いを語ってもらいました。

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速水もこみちさん=2024年12月16日、東京都港区、杜宇萱撮影

 僕は毎日、食のことで頭がいっぱいなんです。朝起きた時から「今日は何食べよう」って考えてる。いまはこれがおいしいだろうから食べたいなとか、市場を見に行きたいな、とか。

 料理に目覚めたのは、小学生のときです。テレビ番組「料理の鉄人」を見て、かっこいいなと憧れました。レシピもないなか独学でカルボナーラを作り、「どうしたらおいしく作れるか」を夏休みの自由研究で提出したんですよ。はじめは全然おいしくできなかった。パスタを牛乳といっしょにゆでて膜が張ってしまったこともありました。でも、失敗が悔しくて何度も挑戦するうちに牛乳を入れるタイミングもわかってくるし、料理を作りながら調理器具や食材を片付けられるようにもなっていきました。体がリズムを覚えていくんですよね。達成感がうれしくて、のめり込みました。

 作るためにはスーパーや市場によく行きますし、生産者を訪ねることもあります。そういうことの積み重ねで、食材の背景に自然と興味がわいていきました。

 小さい頃から料理を作り、食…

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