「明日から給食のストロー、使わない」
5年前、神奈川県鎌倉市の中学2年生、原沢幸希さん(14)は家族にこう宣言した。当時は小学3年生だった。
きっかけは、海洋プラスチックごみをなくす活動に取り組むインドネシア・バリ島の姉妹が、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で発表する様子をYouTubeで見たことだ。
「私にもできることはないかな」。そう考えたとき、給食で配られる牛乳のプラスチックストローが頭に浮かんだ。
1人で年間約180本を使い捨てしている計算だ。これを減らせれば――。
フォークで牛乳パックの端に穴を開け、直飲みすることに。最初は恥ずかしくて、髪で顔を隠して飲んだ。たった1人で始めた運動だった。
泣きながら帰宅した日も
図書室で環境問題に関する本…