昨年、102歳で亡くなった画家・野見山暁治の追悼展が、東京の練馬区立美術館で開かれている。同区は長くアトリエがあった場所であり、所蔵品による展示からは「野見山暁治のつくられ方」が分かる。 現在は、長い滞欧から帰国した1964年以降の作品が中心の後期展示だが、冒頭には旧制中学時代の自画像と妹を描い…