Smiley face
赤紫色に熟した果実を収穫する農園代表の里山さん=2024年6月10日午前10時8分、鹿児島県瀬戸内町阿木名、神田和明撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 鹿児島県奄美大島の瀬戸内町で特産のパッションフルーツが収穫期を迎えた。農園では赤紫色に熟した果実がたわわに実っている。10日には収穫した果実の出発式があり、奄美の初夏の味覚が8月ごろまで全国に発送される。

 同町阿木名の合同会社奄美(いすわん農園)では、園内のビニールハウス8棟(約40アール)に甘酸っぱい香りが広がる。収穫は色づいた果実から進めている。代表の里山悠人さん(21)は「今年は2月の開花期の日照不足などで生産量は減る見込みだが、味には自信がある。全国の人に食べてもらいたい」という。

 町によると、今年の生産量は前年比4・7トン減の33・8トンを見込む。「皇室献上」の産地として知られており、ブランド確立にも取り組む。26戸の生産者でつくる瀬戸内パッションブランド産地協議会の里山正樹会長(51)は、甘味と酸味のバランスが良い果実ができているとし、「高品質の産地づくりを進めていきたい」と話した。(エリアリポーター・神田和明)

共有