世の中に出回る1万円札が2024年末時点で115兆円分となり、前年末比で0.9%減ったことがわかった。最近の物価高により、現金のままだとお金の価値は目減りする。キャッシュレス化の流れに加え、たんす預金が銀行預金などへ振り向けられだした、との見方も出ている。
日本銀行が10日、24年12月分の通貨流通高統計として公表した。1万円札は10年末に75兆円分だったが、24年末は115兆円分と1.5倍に。ただ、直近は23年末が前年比0.4%減に転じ、24年末は0.9%減と、減少傾向が鮮明になった。
日銀によると、現金を持つのは大半が家計。キャッシュレス化が進み、手元の資金を減らしている可能性があるという。
こうした要因に加え、ニッセ…