中東諸国の相関図
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 互いの領土への直接攻撃にまで至ったイランとイスラエルの対立の深刻化は、中東地域の緊張を一気にエスカレートさせかねない。今後、両国の間に位置するアラブ諸国も難しいかじ取りを迫られることになりそうだ。

  • 【そもそも解説】中東で何が起きている?イスラエルがイランに攻撃か

 1日にシリアの大使館を空爆されたイランは、13~14日にかけて、報復措置としてイスラエルに向けて350以上のドローン(無人機)やミサイルを発射した。イスラエル軍によると、攻撃の「99%」の迎撃に成功した。この迎撃には米国や英国、フランスのほか、歴史的にイスラエルと敵対してきたアラブ諸国も関与していたことが注目されている。

 米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が複数の関係当局者の情報として報じたところでは、イランのドローンやミサイルは発射された瞬間から、ペルシャ湾に面した国々に設置された早期警戒レーダーで追跡された。その情報は米軍経由で各国の戦闘機や軍艦、イスラエルの迎撃部隊に共有されたという。

米国が温めてきた計画とは

 なかでも、イスラエルに隣接…

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