【動画】ヤマハと「うなぎパイ」の春華堂がコラボして「オカリナモナカ」をつくった=青田秀樹撮影

 楽器大手のヤマハが、うなぎパイの「春華堂」(浜松市)と組んで「オカリナモナカ」を開発した。試行錯誤すること10年。演奏ができるチョコモナカだ。つくって、奏でて、ぱくり。遊びごころ満載で、音楽への新たな入り口にしたいと意気込む。

音が出た! 子どもたちは、手づくりしたオカリナモナカで演奏を楽しんだ=2025年8月18日午後4時25分、浜松市浜名区染地台6丁目、青田秀樹撮影

 演奏用に、穴を表裏で八つあけたモナカの皮にチョコレートを敷き詰めた。縦7センチ、横12センチほどの手のひらサイズで、水あめで皮を接着する。吹き入れた空気の流れを整えて本体を振動させる「エッジ」というパーツもチョコでつくった。

 新規事業の開発に携わっていた高橋通一さん(43)が、音楽に親しむ企画として提案したのは2015年。小学生だった2人の子どもの「お菓子」「オカリナ」というアイデアを採り入れた。

チョコレートを流し込んでオカリナモナカづくりに挑戦する子どもたち=2025年8月18日午後3時37分、浜松市浜名区染地台6丁目、青田秀樹撮影

 春華堂に声をかけて開発にとりかかった。最初の悩みは本体を何でつくるかだった。洋菓子のラングドシャは割れやすい。和菓子の落雁(らくがん)は、食べることを考えると大きすぎる。モナカで進めることに決めたものの、なかなか音がうまく出ない。

 ビジネスにする難しさに直面…

共有
Exit mobile version