今年1月、契約更改交渉を終え、契約書を見せるつば九郎(左)と青木GM特別補佐

 プロ野球東京ヤクルトスワローズは19日、球団マスコットのつば九郎を支えてきた社員スタッフが亡くなったと発表した。同スタッフは今月6日に体調不良を訴え、予定していたイベントや開幕戦以降のパフォーマンスも見合わせると明らかにしていた。

 球団はホームページに「球団マスコットとして、ここまで育ててくれた功績に感謝と敬意を表します」と記した。今後の活動については「しばらくの間休止」となる。

 つば九郎は1994年にデビューし、一人のスタッフが担当してきた。昨年、30周年を迎え、イベントなどが開催された。2022年にはホームゲームでの通算2千試合出場を達成。愛らしいルックスと、筆談による風刺の利いたコメントで人気を集め、関連グッズは選手を上回る売り上げを記録していた。神宮球場での五回終了後に、ヘルメットをくるくる回転させて高く放り上げ、そのまま頭にかぶる難しいチャレンジ「空中くるりんぱ」も話題になったが、一度も成功できなかった。

 契約更改交渉が、毎年越年となるのが習わしで、今季の契約が先月28日に年俸6万円プラス「ヤクルト1000」飲み放題でまとまり、青木宣親GM特別補佐とともに記者会見した。

 体調不良を発表した後もネットなどを通じて多くのお見舞いのコメントが集まった。球団は「温かい励ましの言葉をたくさん頂戴(ちょうだい)し、誠にありがとうございました」とのコメントを掲載した。

共有
Exit mobile version