少数与党として連立を組む自民・公明両党のあつれきが表面化しつつある。新年度予算案の成立を目指す自民は、過半数の賛成を得るべく日本維新の会や国民民主党に歩み寄るが、パートナーである公明にはどこかつれない。公明は不満を募らせており、政権運営の「アキレス腱(けん)」になる可能性も出てきている。
自公の立場の違いが鮮明に出たのは、3月に米ニューヨークで開かれる核兵器禁止条約締約国会議への対応だった。
「平和の党」をうたい過去2回の会議にも議員を派遣した公明は、3月の第3回会議に日本政府がオブザーバー参加するよう求めた。
石破茂首相は政府参加は難し…