東京都・井上由佳さん(高3)からの質問

 ののちゃん 最近はすごく寒いね。外に出ただけで鳥肌が立っちゃったよ。

 藤原先生 鳥肌が立つのは、毛穴の近くにある「立毛筋(りつもうきん)」という筋肉が縮むからだよ。この筋肉は普段は緩んでいて、体の毛は寝ているんだけど、縮んだときに毛が逆立つ。このとき、毛のまわりの肌が持ち上がって鳥肌になるよ。

 のの へー。それじゃあ、筋肉に力を入れたら、いつでも鳥肌が立つのかな。

 先生 立毛筋は、自分の意思では動かせない「不随意筋(ふずいいきん)」のひとつだよ。体の働きを自動でコントロールする「交感神経」が活性化したときに、立毛筋が収縮するんだよ。

 のの 鳥肌が立つと、体に良いことがあるの?

 先生 動物の場合は、毛を立てることで皮膚のまわりに空気をキープすることができて、断熱の効果があると言われているよ。人間は進化していくなかで体の毛が少なくなってしまったから、断熱効果は期待できないけどね。

ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。science@asahi.com

 のの 怖い映画を見て、鳥肌…

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