2024年11月14日、日米韓の共同訓練「フリーダムエッジ」が行われるなか、米原子力空母ジョージ・ワシントンの艦上で記念撮影をする日米韓の将官たち=米インド太平洋軍司令部のホームページから

 米国で来年1月に誕生する第2次トランプ政権を前に、世界が揺れています。韓国の駐ロシア大使や6者協議首席代表などを務めた最大野党「共に民主党」の魏聖洛(ウィソンラク)議員は、トランプ氏が大統領に就任した後、在韓米軍の再編や東アジアの核拡散の問題が起きかねないと指摘します。

 ――トランプ氏の米大統領選の当選で、韓国の政官界はどのような反応を見せていますか。

 多くの変化があると思いますが、どんな変化なのか予測が難しいです。不確実性を憂慮する声も出ています。

 一部には朝鮮半島や周辺の状況が停滞しているため、過去に北朝鮮と対話した経験があるトランプ氏に期待する声もあります。ただ、南北関係が現在、断絶しているため、米朝対話が進んだ場合、韓国がどうやって自らの立場を反映できるのかという心配も出ています。

【連載】読み解く 世界の安保危機

ウクライナにとどまらず、パレスチナ情勢や台湾、北朝鮮、サイバー空間、地球規模の気候変動と世界各地で安全保障が揺れています。現場で何が起き、私たちの生活にどう影響するのか。のべ270人以上の国内外の識者へのインタビューを連載でお届けします。

 ――在韓米軍の縮小や在日米軍との統合再編の可能性はありますか。

 その可能性は完全には排除で…

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