衆院本会議で代表質問をする鳩山由紀夫・民主党幹事長。左は安倍晋三首相(肩書はいずれも当時)=2006年10月2日

 安倍晋三元首相が銃撃され、死去してから、3度目の夏を迎えた。元民主党代表・首相の鳩山由紀夫氏(78)に、安倍氏が進めた日米同盟強化などについて聞いた。

 ――安倍氏と交流は。

 私が自民党を飛び出した後に安倍氏は国会議員として自民入りしたので、ほとんど交流はなかったです。私が首相を辞めた後、皇居で立ち話をしました。和やかに、丁寧に接していただいた。非常に人付き合いが上手なんじゃないでしょうか。

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 ――安倍氏は第2次政権下、「悪夢の民主党政権」と批判しました。

 よく言われましたね。言われるたびに、なんか寂しいなあって。でも、どっちの方が国民にとって悪夢になったのかは、歴史が証明すると思っています。たとえば、GDPを含めて、どちらが国民の生活にとって平均的によかったかというと、民主党政権の方がいいんですよ。数字としては。

 しかし、あれだけ言われると、国民が「民主党政権は悪夢だった」と思いがちになったことは間違いない。失礼だなと思います。

鳩山一郎元首相の像の前で記念撮影する安倍晋三首相(当時、前列右から2人目)と、一郎氏の孫の鳩山由紀夫民主党幹事長(同、中列右から3人目)=2007年2月28日、東京都文京区音羽1丁目、代表撮影撮影

官僚の「忖度」は民主党にも責任

 ――第2次政権が長期化するなかで、官僚の「忖度(そんたく)」が問題になりました。

 民主党政権にも責任があると…

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